COURSEコース
福島で世界への挑戦権をつかもう
ツール・ド・ふくしまは、アマチュアサイクリストが個人単位で挑戦できる市民ロードレースです。そして、2026シーズン、UCIグランフォンドワールドシリーズの日本国内で唯一の大会として大きな注目を集めています。8月末にニセコで開催するチャンピオンシップス(※)出場をかけた熱いレースが、震災復興の地である福島県浜通り地域を舞台に繰り広げられます。
(※)UCIグランフォンドワールドチャンピオンシップスは、ツール・ド・ふくしま大会を含む、世界各地の予選大会で出場資格を獲得した者のみが参加できるシリーズ最終戦にして、年に1度のアマチュアサイクリスト世界一を決める最高峰の大会。
6月13日(土) 個人タイムトライアル(16.7km / 100mUP)
6月14日(日)グランフォンドふくしま140(137km / 1800mUP)
6月14日(日)メディオフォンドふくしま80(80km / 1300mUP)
グランフォンドふくしま140
海から山へ、実力が試されるダイナミックな絶景コース
UCIグランフォンドワールドシリーズとして開催する記念すべき1年目であり、8月末にニセコでアジア初開催となるUCIグランフォンドワールドチャンピオンシップス(世界選手権)の切符を懸けた重要な大会。つまり、日本の市民レーサーにとっては、6月13-14日に日本国内で予選を戦い、8月末にホスト国として世界の強豪とアルカンシェルをめぐるレースに挑める道がひらけています。
グランフォンドふくしま140のコースは、福島県浜通りのシーサイドと山間部をダイナミックに駆け抜けます。距離137km、総獲得標高差は1800mに迫り、2025年大会と同じコースで実施。
各世代の日本トップアマチュアレーサーたちがこぞって参戦し、ハイレベルなレースが展開されるでしょう。
2025年大会と同様のコースで実施するため、昨年大会を経験した選手は有利。レース戦略はもちろんのこと会場の雰囲気を知っているだけでも、心に余裕を持って大一番に挑めるはずです。
コースの特徴は、およそ昨年大会で示されたと言ってよいでしょう。前半60kmまでは平坦基調で、それ以降は山間部に入り起伏が続くコースレイアウトだが、全体を通して集団で流れる高速レースが予想されます。集団を崩壊させるまでの急勾配の長い坂道は少なく、昨年は20名ほどの集団ゴール決着になりました。3時間15分、平均速度は42.97km/hでした。
ニセコクラシックは長い登坂がありクライマー優位なコース、ツールドおきなわが正真正銘のサバイバルコースであるのに対して、グランフォンドふくしま140は、スリリングな展開になり、フィニッシュするまで気が抜けない特徴のあるコースです。パンチャーやスプリンターなどあらゆる脚質の選手に勝機が出てきます。昨年の経験を踏まえ、早め早めに仕掛けを打つ選手も増えると予想します。
天神岬の北田天満宮大鳥居の真下からスタートし、ダイナミックな起伏が続く浜街道を北上。富岡町のシーサイドを駆け抜けると、大動脈である国道6号線を通って大熊町、双葉町へ。ふたば地域のコース沿いには、東日本大震災・原子力災害伝承館や、復興祈念公園、浪江町立請戸小学校など、震災からの復興を伝える施設も多い。南相馬の60km地点までは総じて平坦基調で、時速40km後半で進む区間も多いため集団落車には注意したい。
序盤の要注意ポイントは、次の3地点。
・国道6号線へ接続する下り基調のS字コーナーがある11.4km地点
・右折直後に上りがある35.7km地点
・国道6号線をアンダーパスする41.9km地点
60km以降は、阿武隈山地に入ります。8kmほどの長めの上りもあるが、平均勾配は4%ほどで昨年のプレ大会でも集団は一塊のままハイスピードで流れました。それでも、葛尾村、田村市の起伏を越えるごとに人数を減らしていったように、今年もレース後半はサバイバルな展開になるでしょう。
107kmから117km地点まで一気にダウンヒルを終えると、起伏のある山麓線へ。昨年は、残り4km地点の短い上りで石井雄悟選手が単独逃げを打ち、紙一重の差で集団から逃げ切って劇的な優勝を果たしました。
ゴールは北田天満宮の大鳥居。直前に立ちはだかる約500mの急坂は、ツール・ド・ふくしまの名物坂として今年も全ての選手を苦しめるはずです。
各エイジの表彰台争いはもちろん、世界選手権の切符をめぐる争いも熾烈を極めることでしょう。

メディオフォンドふくしま80
阿武隈高地で世界選手権の切符をめぐるエイジ順位争い
ニセコでのチャンピオンシップスをめざす19歳以上の女子選手、50歳以上の男子選手は、メディオフォンドふくしま80がUCIGF対象レース。つまり、メディオフォンドふくしま80は、国内女子市民レーサーが大集結する注目のレースになります。世界を目指す男子50歳以上の実力ある選手たちの熱いレースからも目が離せません。他方、普段から鍛錬を積んでいるトップレベルのベテランレーサーだけでなく、グランフォンドの完走をめざす50代、60代、70代の選手までチャレンジしやすい種目と言えます。
コースは、昨年2025年プレ大会と同様。スタート地点は、グランフォンドふくしま140の57km地点に当たる南相馬の馬事公苑前です。レースのスタートタイミングは、グランフォンドふくしま140のメイン集団の通過直後になります。時刻は7時30分前後を予定。
スタート直後から阿武隈高地への上り坂が始まり序盤からサバイバルな展開になるが、勝負は最終盤までもつれることが予想されます。阿武隈高地を下り切ったあと、フィニッシュまで残り15kmほど続く山麓線を攻略できるかがポイント。ラストには北田天満宮の大鳥居前の急坂が待ち受けます。

個人タイムトライアル
日本一の絶景TTコースを舞台に世界への切符をつかめ
UCIグランフォンド化に伴い、今大会から実施する個人タイムトライアル。日曜のロードレースの前日土曜午前に実施します。舞台は、相馬市と新地町にまたがるシーサイド。会場であり、スタート&フィニッシュ地点になるのは相馬市の「尾浜こども公園」。
南北に180°Uターンを設けた折り返しコースで実施します。距離は16.7km。現在、一部地点を最終調整中ですが、基本設計は変わりません。
選手はあらかじめ指定された時刻に合わせ、スタート台から1選手ずつスタートを切ります。スタート直後に右折し、なだらかに下った先で左折して本線に入り北上。Uターン後は、本コースのハイライトでもある松川浦大橋と大洲松川ラインを疾走する絶景区間です。
南で2度目の180°Uターンをして北へ進路を取り、2回目の松川浦大橋のアップダウンへ。橋を下った先で左折すればフィニッシュは間近。
選手の絶対的なパワーがタイムに現れやすい平坦基調のハイスピードコース。そして、2回ある180°Uターンと松川浦大橋のアップダウンをいかにスムーズに走破するかも攻略の鍵になるでしょう。
何よりも浜風の攻略が大事になる。
海沿いは風が強く吹くことも珍しくなく、強風時の追い風と向かい風ではスピード差が10km/hほどにもなる。
また、海や山からの横風はバイクコントロールをシビアにさせるため、当日の天候次第ではホイールチョイスも大事な要素になってくる。
風向きを読んだ上での対策とレースプランが勝負を分ける!
空力性能の高い機材とエアロフォームの追求、そしてコースの攻略。これらトータルで極めた者が栄冠をつかむことになるでしょう。途中に短いトンネルがあり、往復で2度通過するため、バイザーやアイウェアのタイプは、ハイコントラスト調光レンズやクリアレンズ等を推奨します。なお、視界の悪さが気になるほどの暗さではありません。
個人TTは、ロードレース種目と同様に、クラスの出走者数のうち上位25%に入ることで、8月末にニセコで実施されるワールドチャンピオンシップ個人TT参加の切符を獲得できます。
機材はTTバイクだけでなく、通常のロードバイク(アタッチメント装着可)でも参加できるため、多くの日本人選手たちの挑戦が予想されます。はじめてのタイムトライアル挑戦の舞台としてもおすすめです。
福島県浜通りを代表する絶景シーサイドを舞台に、新たな歴史が刻みましょう。

コース紹介&展望
TEXT:ハシケン
PHOTO:ハシケン、志村知彦、綾野真(シクロワイアード)
個人TTの写真は、2025年ニセコクラシック大会の様子です











